2016年1月22日金曜日

"ショアから青物を釣る為に" サワラについて



サワラ=鰆

秋の好敵手、サワラについて知っていこう。





産卵のため春に接岸して人目に着く為、魚へんに春と書くそうな。
秋にようさん釣れるのにおかしな話。

と思って調べていたら、瀬戸内、関西では春に産卵のために接岸するらしい。

サワラの漁獲としても、瀬戸内では春が最盛期らしい。
そういえば新潟とか石川でも春にサワラが爆釣する、という話を聞いたことがある。地域によるんやろうな。

秋に幼魚が「サゴシ」と称して大量接岸し、ショアジガーたちに「サゴシで我慢するか」と言わしめる魚。

「我慢するか」
とは生意気な。サゴシ様に謝れ。おいしいのに。

サワラはスズキ目サバ科の海水魚。
サゴシ ~40cm
ナギ 40~50cm
サワラ 60cm~
というように、大きさによって通称が変わるのは他の青物と同じですね。

ちなみに石川県ではカジキのことをサワラと呼ぶそうで、
「サワラで我慢するか」
なんて言った日には
「こいつ・・・普段クジラでも釣ってんのか!?」
と思われること受けあい。

bigな男を演じたい人は石川県に行って
「なんが(↑)今日は(↑)頑張るテンションじゃねーから(↑)サワラで(↑)我慢すっぺよ(↑)」
なんて言ってみてはいかが。

あ、石川県の人ごめんなさい。


実際は、「ナギ」という言葉はあまり聞いたことがなく、
あるサイズ未満はサゴシ
あるサイズ以上はサワラ
と呼ばれていたりする。

あるサイズが60cmだったり70cmだったりするのは、個々人の思い(流儀)もあるかもしれない。


■生息域

北海道南部・沿海地方から東シナ海まで日本沿岸の表層に広範囲に生息。

その系群は
日本海南部
黄海
東シナ海
瀬戸内海から西日本太平洋沿岸
に生息する系群に分かれる。


■接岸時期

春から秋にかけて0歳魚は東シナ海から日本沿岸に接岸してくる。
冬は深場へ移動。



これを見ると、日本海側では0歳魚が北上する様が見て取れますね。

温かい海域を好んで回遊するのか、平均水温が高い年は漁獲量も多くなるそうな。。

■食性

肉食性でカタクチイワシやキビナゴ、イカ、アジ、タチウオを捕食する。
サワラはそのサイズに関わらず、小型魚を捕食する傾向が強い。
しかしあの鋭い歯使って食べるのが小型魚?
と思って調べていると、稚魚の頃から、魚食性が強く、稚魚のころは自分と同じ大きさの小型魚も捕食するらしい。
なるほど、その時の名残で歯が鋭いのかもしれない。


■産卵期

春から初夏に掛けて。
しかし、早まっている、という噂も。
温暖化の影響?


■成長

http://www.hyogo-suigi.jp/tajima/suisan/seika/sawara.pdf

http://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1429782702


http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/documents/kihou104.pdf

・日本海のサワラ
5~6月に東シナ海で孵化し、9月頃に40cm程度に成長して日本海へ来遊
成熟するまでの2年間は日本海を回遊
成熟したら東シナ海に南下して産卵
兵庫県で漁獲されるのは主に0歳魚で、2歳以上のサワラは漁獲されない
⇒成熟したら東シナ海に還り、日本海にはもう来ない!?

・瀬戸内のサワラ
温かい太平洋で産卵し、春に産卵の為に瀬戸内に来遊
⇒日本海とは回遊パターンが異なる(東シナ海に還らない)
⇒しかし漁獲のし過ぎ、もしくはベイトとなるカタクチイワシ激減により瀬戸内ではサワラの漁獲量が著しく落ちているらしい

つまり、東シナ海で生まれたサワラは、日本海側か太平洋側か、どちらに向かうかで回遊パターンが変わる(東シナ海に還る/帰らない)ということですね。

おもしろい。


http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/documents/kihou104.pdf

生後:だいたいのサイズ
1年:45cm
2年:70cm
3年:80cm
4年:85cm

冬は成長せず、温暖な時期に顕著に成長する。
寿命はオスは6年、メスは8年

日本海では秋に釣れるサワラは
50cm前後:0歳魚
70cm前後:1歳魚
ということができそう。


■特徴

身は白身のように見えるが、成分上は赤身魚。

まあ青物として分類される通り、しっかり回遊魚としての性質を持ち合わせているわけですね。

その細見の体躯と、引きがそこまで強くない個体が多いことを考えると・・・
ボクのもう1つの趣味である自転車(ロードレース)に例えると、ルーラーですかね。



■近年、日本海でのサワラの漁獲量は激増している

http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/documents/kihou104.pdf

http://www.sea-net.pref.fukuoka.jp/gaiyo/kenkyuu/Vol19/k19-10.pdf


どうやら、レジームシフト(regeme shift=地球規模の気候変動)によりサワラの生態が変動している模様。

平均水温の正偏に対してサワラの漁獲量も正偏しており、レジームシフトに対しての影響が見受けられる。

漁獲量増ということは、釣り揚げるチャンスも増えるということですね。


http://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_kouiki/setouti/pdf/s28-2.pdf

福岡のデータはないですが、こうしてみると1990年代の漁獲量爆発状態が近々数年レベルの話で再現するかも?

今回は、「対象魚を知る」というところまで。

じゃあどうやって釣る?

は以後の記事で!

ちなみに臭い臭いと言われているサワラ・サゴシですが、釣り上げてすぐに血抜き(ベストはハラワタ抜き)してやれば全然臭くないですよ。

鱗も剥がなくていいし、皮ごと食えるし、個人的には好きな魚です。


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"ショアから青物を釣る為に"  目次
1.  "ショアから青物を釣る為に" 青物って何だ
2.  "ショアから青物を釣る為に" サワラについて←
3.  "ショアから青物を釣る為に" ブリについて
4.  "ショアから青物を釣る為に" カンパチについて
5.  "ショアから青物を釣る為に" ヒラマサについて
6.  "ショアから青物を釣る為に" シイラについて(番外編)
7.  "ショアから青物を釣る為に" ひとまず青物まとめ
8.  "ショアから青物を釣る為に" 適切な場所
9.  "ショアから青物を釣る為に" 適切な時間
10. "ショアから青物を釣る為に" 適切なルアー
11. "ショアから青物を釣る為に" 適切な動き
12. "ショアから青物を釣る為に" で、釣れたの?



―本記事は、「TKTNの思考・戯れ言」のカテゴリに属しています。

TKTNの思考・戯れ言
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