2016年10月6日木曜日

SHIMANO(シマノ) COLTSNIPER(コルトスナイパー) レビュー(無印とXTUNEまとめて)



15 コルトスナイパーS1000MH(以下、無印MH)

13 コルトスナイパーXTUNE 1006H/PS(以下、XTUNE PS)
を1年以上使い込んでのレビューになります。

尺アジ、サゴシ、ツバス(ヤズ)、ネリゴ、ヒラマサ、シイラ等々、いろんなものを釣った経験を踏まえて、両者比較しつつ同時にレビューを行います。


まず、



無印コルトスナイパーの延長線上にコルトスナイパーXTUNEがある



とは、間違っても思ってはいけません。





同じコルトスナイパーでも、XTUNEと無印ではまったくもって特性の異なるロッドですので、キャストの仕方からファイトまで、すべてが異なります。

カンタンに言うと、




コルトスナイパー S1000MH
 軽い(297g)
 ティップからバットまでしなやかな中~低弾性ロッドでキャストしやすい。
 しなやかなのでロッドの衝撃吸収力はハンパじゃなく、バラシにくい。
 80gを越えるような重いジグやビッグプラグのキビキビ操作はやや辛い




コルトスナイパーXTUNE S1006H/PS
 重い(364g)
 ティップからバットまでガチガチの高弾性ロッドでキャスタビリティは高くない(コツがいる)
 硬いがバラシやすいかというとそうでもない
 PS=プラグスペシャルと言いつつ、その弾性の高さから100gクラスのジグやビッグプラグの操作にもかなり向いている
 反面、高い足場からのプラグ操作は難易度が高い(コツがいる)




両者の特徴を書いてみると上記のような感じです。

これを見るだけでも、まったくもってコンセプトの異なる(正反対の)2本(2シリーズ)であることが分かると思います。


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// まずは重さ
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297gの無印MHに比べて、XTUNE PSは364gと重いです。

2016年になって無印にS1006MHが追加されましたが、こちらは同じMHにも関わらず、長くなって285g・・・
いったいどういうことだってばよ・・・
で、よく見たら、カーボン含有率が上がってます。

モデル       重さ     カーボン含有率
15 S1000M     297g     98.8%
16 S1006MH    285g     99.7%

おそらくですが、低弾性のS1000Mに比べて、S1000MHは高弾性化されているのではないでしょうか。
テスター(でしたっけ)の鈴木斉氏も、16で追加されたシリーズは全体的に張りを持たせている、と言っていました。

正直、無印S1000MHに比べて、XTUNE PSは超重いです。

低弾性の無印に比べてXTUNE PSが高弾性だから、というのもあると思いますが、使いやすさという意味では、重さの面でも、硬さの面でも無印MHに軍配が上がります(後述しますが、シチュエーションは限られます)

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// 合わせるリール
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無印MHにはシマノ4000~6000番がいいでしょう。
持ち重りほとんどないことを重視するなら5000もしくは6000。
ツインパ/ステラの場合はボディは同じでスプールのみが異なる為、ボクは替えスプールを持ってラインの使い分けをしてます。

とにかくキープキャスティング、や足で稼ぐ為にタックルを軽量化したい場合は4000番がいいでしょう。


XTUNE PSには、シマノ5000~14000番がよいです。

5000、5000(ボディは同じ)ではやや持ち重りしますが、タックル全体が軽いため回遊待ちで投げ続けたり、足使ってランガンする為に軽量化したい場合は5000もしくは6000がいいでしょう(とはいえ、このクラスのロッドを使うということはある程度大物を想定していると思うので、PE 3号を300m巻ける6000以上を推奨)

8000(1000、14000とボディは同じ)だとタックル全体としてかなり重量級になってしまうのですが、タックルバランス的にはこちらですね。

んでもめっちゃ重いですよw

ちなみにボクは、
無印MHにはツインパSW6000PG(5000を替えスプールに)
XTUNE PSにはステラSW8000HG(14000を替えスプールに)
で運用しています。

何を血迷ったか6000PG買ってしまいましたが、ショアからの釣りであれば、ジグでもプラグでも絶対にHGがいいです。
PG買うと後悔しますw

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// 調子
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重さの部分でも触れていますが、
無印SMHは低弾性のレギュラー~スローアクション
XTUNE PSは高弾性のファーストアクション
です。

XTUNE PSに関しては、プラグスペシャルを謳いながらもここまで硬いのは、どうやら
「ビッグプラグをしっかり遠投して、大遠投した先でもキビキビアクションさせるため」
のようです。

80~100gクラスのポッパーやダイビングペンシルを遠投した先で激しいスプラッシュアクションさせる、といったケースでは、明らかにXTUNE PSがやりやすいです。

逆に、そもそも無印MHではプラグの許容ウェイトは60gですし、頑張って80gのプラグを投げたとしても、キャスト時にロッドがルアーのウェイトに負けている感はいなめません。

また、遠投した先で激しくアクションさせようとしても、ティップからベリーに掛けて入ってしまい、キビキビとしたアクションはやや厳しいかな、といった感覚です。

反面、軽めのプラグや高い足場やプラグが近くまで戻って来た時のアクションのしやすさは、勝手にティップが入ってプラグが水を噛んでくれる無印MHの方が高いです。

同じことをXTUNE PSでやろうとすると、アクションする際の初速は抑え目にして(ティップが入らない分をカバーをしてあげる)しっかり水を噛ませてやる、というコツが必要です。


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// 適応するライン
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無印MHはオールダブルフットのKガイドです。
バットガイドや、バットガイドから2番目のガイドにたまにラインが絡みついてしまうことがあるので、ラインの太さやノットには注意が必要です。

ラインシステムは、
無印MH:メインラインPE 3号+スペーサーPE 5号+ナイロンリーダー60lb
XTUNES PS:メインラインPE4号+スペーサーPE 8号+ナイロンリーダー100lb
をメインに使用しています。

どちらも、リーダーがスプールに2~3巻きほどされている状態で普通のFGノットがリーダースペーサー間、スペーサーメインライン間と2つガイドを通過するような運用をしていますが、上記セッティングだと、ほとんどガイド絡みを起こすことはありません。

ちなみに、XTUNE PSはメインPE 6号にナイロンリーダー100lbでも運用していますが、適応ライン号数4号にも関わらず、6号でもトラブルはありませんでした(あくまで経験上の話なので、運用される場合は自己責任ですよ)。

どちらのロッドでも、キャスト時の不意のラインテンションの緩みによりラインが暴れてガイドに絡みついたり、ということがあるので、たとえフルキャストでもスムースな動きでキャストする必要があることは付け加えておきます。

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// キャスタビリティ
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無印MHはしっかりバットから曲がってくれるので、軽量(たとえば30gクラス)なものから、適応重量Maxである80gまで、しっかりロッドにウェイトを乗せてキャストできます。



またその軽さから振り抜きもよく、投げていて非常に気持ちよく、疲れにくさから手数も増えるロッドです。

ただ、適応ウェイトを越えるようなルアーではロッドパワーがウェイトに負けている感がすごくあります(が、折れそうな感じもない)ので、やはり実用としては80g程度が限界です。

40~60gくらいのルアーが、もっとも投げやすいですね。

キャスト方法に関しても許容性は高く、バットガイドよりもルアーが上にくるような短いタラシでのキャストも(ティップ部の反発を使って)普通にできますし、王道のバットガイド~リール付近まで垂らしてのペンデュラムキャストもばっちり決まります。

逆に、XTUNE PSはティップからバットまで非常に弾性が強く、30gクラスのルアーではまずバットにウェイトをしっかり乗せてロッドを曲げて投げる、ということは不可能に近いです。



60gでなんとか投げられる程度、でしょうか。
80gならしっかりウェイトを乗せて投げられます。
適応ウェイトMaxの120gでもまだ余裕はありますが、そもそもこのクラスのジグをショアから投げるのは非常に体力を消耗しますし、そもそもボクは120gを越えるようなジグは(体力的に)運用しないので、このクラス(120g~)のキャスタビリティおよび操作性に関してはノーコメントとします。

80~100gくらいが、アングラー側の体力を考えた上での最適な重さでしょうか。

XTUNE PSの方は、タラシはかなり長めに取らないとまともに飛びません(といっても、当たり前ですが、30mや40mは飛びますよ)。

無印MHのようにティップの反発を使って、というのも困難なので、タラシをしっかり取って(バットガイド~リール位置くらい)、バットの反発を使って投げるのがよいです。

また、手投げではバットが曲がらないため、リールフットを押しつつエンドグリップを引き、やや前傾姿勢気味に(体重を乗せて)投げるとしっかり飛距離が出ると思います。

こうやって見てみると、キャスト方法に許容性の高い無印MHはバックスペースにも寛容なので小場所にも向いていますが、XTUNE PSはバックスペースに対してはシビアなので大場所向き、といった感じでしょう。


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// Max Lure Weight
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無印MHはジグ80g、プラグ60g
XTUNE PSはジグ120g、プラグ100g

ロッドのパワーからしてまったく異なります。

まずはジグの操作について。

無印MHに関しては、100gのジグもフルキャスト可能ですが、正直ロッドパワーがウェイトに負けてしまっている感はいなめません。

80gや100gのジグでも使えるには使えますが、ディープゾーンでの操作はバットから大きく入ってしまい、キビキビした動作は期待できません。
無印MHでのジグの運用は、60gくらいまでなら全層で可能。それより重いものは、水深10m程度を境にボトム付近での操作に制限が付いてくる為、中層や表層でのジャークが中心になりそうです。

逆にXTUNE PSですが、こちらはプラグスペシャルという名に反して、ジグへの適用性もかなり高く、高弾性なそのティップから、ディープゾーンでヘビーメタルジグでもキビキビしたアクションが可能です。


次にプラグ操作について。

調子の項でも触れていますが、無印MHは軽量クラスのプラグ操作や、高い足場、近くまで戻って来たプラグもミスなく操作しやすい調子になっています。

逆に、ジグと同じで、大遠投した先でのキビキビした動作は少しやりづらい。

XTUNE PSはその逆で、大遠投したビッグプラグをキビキビアクションさせられますが、ティップから硬くルアーをオートで水噛みさせることができないので、高い足場や軽いルアー、近くまで戻って来たプラグに関しては初速を押さえて水を噛ませてから加速させる、といった技術が必要になります。

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// 感度
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正直、この手の(青物用)ロッドに感度を求めるのもどうかと思いますが・・・。

「ジグの着底を知る」

という意味では、どちらも可能です。当たり前ですねw

魚の反応、という意味では、より顕著に表れるのはその弾性の高さからXTUNE PSのような気もします(ジグのボディにじゃれついてくるのも分かる)。

とはいえ、無印の感度が低いかと言うとそうでもないですが、正直無印で魚に対しての感度を実感するようなシチュエーションがなかったので、ここはノーコメントで・・・。


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// 魚とのファイト
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無印MHは、たとえサゴシであろうと結構バットから曲がってくれます。
4kgを越えるような大型に対しては、若干ノサれる感覚もあるかもしれませんが、リニアにバットが曲がってくれるので、バラシは非常に少ないですし、アングラー側への負担も小さいです。



対してXTUNE PS。
曲がりませんw
めっちゃ硬いです。
80cm越えるヒラマサやメーターシイラを相手にしても、ロッドにはまだまだ余裕がありましたので、やはり大物狙いはXTUNEだな、と感じました。
サゴシレベルだと、
「あれ?魚ついてる?アジかな?」
という感じ・・・


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// 結局どっちがいいのか
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という質問に関しては、ここまで読まれた方は既にお気づきかもしれませんが、

同じシリーズ名(コルトスナイパー)を冠し、ハイエンドモデル、ミドルクラスモデルの関係にありながら、正反対の特性を持つため、どちらがいい、と名言はできません。

同じ系統であれば、

「お金あるならXTUNEがいいけど、設計は無印が新しいから、あとは自分で決めて」

とでも言うのですが。

あ、でも16年に追加されたモデルは、前述の通りカーボン含有率が上がっており高弾性化され、更に軽量化までされている為、XTUNEを検討している方は、設計が古くて重いXTUNEより無印16のが「買い」かもしれません。

が、やっぱりデカいの狙うなら、絶対的に強いXTUNEでしょうね。


by カエレバ

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by カエレバ


by カエレバ

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OCEA PEはシマノリールなら、過剰なテンションを掛けずとも規定通りの量を巻けてちょうどいいです。


繰り返しになりますが、

COLTSNIPER XTUNE(コルトスナイパーエクスチューン)はショアから大物を釣る為に、主導権を魚に握らせない為に作られた剛のロッドです。
SHIMANOは「軽く仕上げた」と言ってますが、ハッキリ言って、ライトの要素はありません。

対して、

COLTSNIPER(コルトスナイパー)は小型青物も視野に入れた、入門者から幅広く使える、柔のロッドです。
軽さと柔軟性を備えたその特性から、ライトショアキャスティングから(ヘビーとまでは言えない)ショアキャスティングまで幅広く使えます。



そのコンセプトは、同じ延長線上にはない、ということを繰り返しお伝えしておきます。
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